感染症対策マニュアルは、専門用語を並べた長い資料ではなく、体調不良者が出たときに「誰が、何を、どの順番で行うか」が分かる資料にします。
最初から完璧な冊子を作る必要はありません。まずは1〜3ページで基本手順を作り、工場、店舗、夜勤など現場別の補足を追加します。
マニュアルに必要な8項目
- 対象となる事業所・従業員
- 平常時の予防対策
- 体調不良時の報告先
- 勤務中に症状が出た場合の手順
- 欠勤・在宅勤務・復帰の確認方法
- 清掃・換気・備品交換の担当者
- 社内・取引先への連絡方法
- 記録と見直し方法
1ページ目に連絡先を書く
最も重要なのは連絡先です。担当部署名だけでなく、通常時間、夜間・休日、担当者不在時の代替連絡先を記載します。
対応フローを作る
症状申告→本人の安全確認→周囲との接触を減らす→責任者へ報告→帰宅・受診相談等の判断→使用場所の確認→必要な周知→記録、という流れを矢印で示します。
病名だけで手順を固定しない
診断前の体調不良にも対応できるよう、「発熱」「咳」「嘔吐・下痢」など症状別の初動を用意します。緊急性が高い場合は社内手続より救急要請を優先します。
現場別の補足を追加する
工場なら交代勤務とライン引き継ぎ、倉庫なら共用端末、配送なら単独勤務と車両、飲食店なら食品衛生と嘔吐物処理を追加します。
コピペ用ひな形
目的:本手順は、体調不良者の安全確保と職場内の感染拡大防止を目的とする。
報告先:勤務中は「部署・担当者・電話」、時間外は「連絡先」へ連絡する。
初動:本人の状態を確認し、他の従業員との接触を減らす。緊急時は救急要請を優先する。
判断:帰宅、受診相談、在宅勤務等は「責任者」が就業規則等を確認して判断する。
環境確認:本人が使用した場所、車両、端末、共用設備を確認し、必要な清掃・換気を行う。
周知:本人の個人情報に配慮し、業務上必要な範囲へ連絡する。
記録:発生日時、報告、判断、対応、連絡、見直し事項を記録する。
作成後に現場で確認する
マニュアルを作成したら、実際の連絡先へつながるか、夜勤や担当者不在時にも使えるか、派遣社員や協力会社にも伝わるかを確認します。作成しただけで終わらせず、訓練や事例をもとに更新してください。
担当者チェックリスト
- 対象事業所と対象者を明記した
- 通常時間と時間外の連絡先を記載した
- 症状申告後の流れを図にした
- 症状別の初動を用意した
- 現場別・夜勤別の補足を追加した
- 個人情報の共有範囲を決めた
- 記録と見直しの担当者を決めた
まとめ
感染症対策マニュアルは、分厚い説明書よりも、連絡先、対応フロー、現場別の補足がすぐ確認できることが重要です。まずは1〜3ページから作り、実際の運用に合わせて更新しましょう。
会社全体の感染症対策も確認する
この記事の対応に加えて、体調不良時の報告、欠勤・復帰、換気、手洗い、清掃、必要な備品まで会社全体で整える場合は、法人向け感染症対策をご確認ください。 また、実務で使う際は、職場で使える資料・テンプレートもご利用ください。


